わくわく祭り(その2)

(企画編)

 長泉町を象徴するような新たなお祭りの基本的な企画を練るために、多くの方々に参画頂くことになりました。名付けて「長泉にぎわい創造会議」。
多士済々の会議は簡単には終わらない。9時には退場しなくてはならない公共施設ではなく、私の通っていた保育園のある町内のあるお寺の本堂を会場にお借りして始まりました。案の定、終了時間が11時近くなることも度々でした。

 飲み物やごみを積む台車の配置をノルマ化し、この台車への装飾も表彰対象にしよう、踊っている方々が主役という雰囲気を出すために、写真コンテストも大手カメラ雑誌の掲載してもらい大々的にPRし、賞金も大きくしよう、衣装の部の賞も出そう・・・いろいろなアイデアが湧いてきました。

(楽曲編)

 音楽の録音は六本木のスタジオで行われ、各楽器のミュージシャンが入れ代わりやってきて音を重ねていく作業が行われました。
時間も進み、皆さんが掛け声をかける、あの「わっく、わっく」の録音です。スタジオにいる皆さんの声で音を入れることになりました。 当初の編曲は「わくわく、わくわく」と皆で叫んでくださいという指導でした。どうもピンとこない、皆で拳を上げて盛り上がる感じではない。「先生、素人が生意気ですが、『ン、わっく、わっく』はどうですか」と恐る恐る話すと「シンコペーションですね。いいね!それでいこう。」となりました。シンコペーションの意味はわかりませんでしたが、しっくりいき、皆での録音も盛り上がりました。

 スタジオ入りしたのは昼でしたが、終了したのは次の日の午前2時過ぎ。やっと寝られると思ったら、作曲の先生から「よし、飲みに行こう!」のお誘いでした。
ホテルに着いたのはあたりが明るくなってからでした。
ミュージシャン、恐るべし。